コロナ禍に入るまでは「週8」でサウナに通っていたというHさん。仕事が休みになる土日のどちらかは朝晩と出かけることもあったとか。 タナカカツキ原作『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』をきっかけにサウナに魅了され、中部地区のサウナ行脚をしたことも。しかし、コロナ禍に突入。行き着けのサウナにも行きにくくなってしまったことが耐えきれず、Hさんはついに、自宅の新築を機に「マイ・サウナ」を作りました。「今はむしろ家のほうが〝サウナの付属品〟のよう」と笑います。


Hさんがとりわけこだわったのが、しっかり「ととのう」ための「動線」です。浴室で体を洗い、サウナに入って、水風呂に浸かり、外気浴で仕上げる――このルートをいかにスムーズに作るかを考慮し、ドアを何回開けるかまで考え抜き、浴室から外気浴をする庭までの直線上に数歩ずつの距離感で、サウナと水風呂をそれぞれ配置しています。 サウナの扉を開けて数歩で出られる庭の一角にある水風呂には、広島県・呉から取り寄せた五右衛門風呂を採用。コロンとしたフォルムも愛らしく、ちょうど肩まで浸かれるいいサイズ。「普通の蛇口じゃ素っ気ない」と、インテリアコーディネーターにおすすめされたというスタイリッシ


水風呂はなんといっても温度が命。夏には20℃近くまで上がってしまう水温を常に10℃以下に保つことができる「チラー」と呼ばれるシステムも導入しています。水風呂のそばには外気浴を楽しむためのローチェアが。隣家との境界の壁は絶妙な高さで圧迫感もなく、ここからの空の眺めも抜群です。あまりの気持ちよさに5時間もここで居眠りしてしまったこともあったとか。 「どんなにストレスがたまっても、サウナがあれば大丈夫」とHさん。今や気の向くままに利用できるマイ・ホームサウナの存在は、何物にも代えがたいと語ります。
