STYLE OF LIFE

4世代が優しくつながり合う、
大きな家。

築30数年の80坪の広い家をフルリノベーションしたT邸。ここで祖母、親世帯、子世帯の4世代が緩やかにつながりあって暮らしている。


ご主人は長野県出身。転勤族だったが、転職して奥様の故郷、射水市への移住を決めた。「子供のことを考えたら、住処をどっしり構えるのが一番だと思った。妻の両親と一緒に住もうと僕から言いました」とご主人。

LDKやトイレなどの水回り、玄関まですべての機能を2つずつ備えた完全独立型の設計。若夫婦の生活スペースと親世帯のスペースは廊下で行き来できる。

「生活空間がきっちり分かれていること。世代も生活リズムも違う私たちと両親や祖母が、互いに心地よく暮らすためのポイントでした。ただ、80坪を建て替えるのは予算的に難しい。リノベーションだからこそ、新築を二軒建てたような住み心地のいい家に生まれ変わりました」と奥様。

居心地のいいリビングで、
家族の毎日が刻まれる。

「家づくりで奥様が一番大事にしたのが、ご主人の想いだった。「雑誌で理想の間取りやデザインを研究し尽くしました」と笑うご主人。その憧れを詰め込んだのが2階の広大なLDKだ。旧い家の二つの和室と廊下だった空間をつなげたLDKは、アイランドキッチンを置いてもゆとりを感じられる広さ。一枚板のテーブルは、食事したり読書したりと、夫婦のお気に入りの場所になっている。

西側に設けたベランダからは優しい光が差し込む。リビングの天井と軒下をベイスギで統一することで、外へと視線がつながり開放感を演出。アクセントウォールとして墨色の石を選んだのもご主人のこだわりだ。

天井までの壁収納や、屋根裏収納を設けたことでいつもスッキリと片付いた住まいに。ナラの無垢の床は肌触りが優しく、お子さんが元気に走り回っている。「子供たちは遊んで、昼寝して、一日の終わりに夫婦でくつろぐ。一日のほとんどをここで過ごすくらい居心地のいい空間です」と奥様。

たくさんのものをもらいながら、
子供たちは育っていく。

独立したくらしの心地よさがありながら、大家族ならではの安心感も合わせもつT邸。4歳になる娘さんは、夕食後に通路を渡って親世帯のスペースに遊びに行くのが日課だ。木を基調にしたナチュラルモダンなLDKには、娘さんの滑り台やおもちゃがすっかりと馴染んでいる。

「孫たちの成長をすぐそばで見られる。毎日がとても賑やかになって、夫婦で若返りました」とお母様が微笑むと、「保育園のお迎えや病気の時は父と母がサポートしてくれる。二人の存在が本当に心強いですね」と奥様。 互いのプライベートは尊重し、サポートが必要な時に親と子で助け合う。孫たちは、祖父母から目に見えないいろんなものをもらい、しっかりと感じ、学んでいく。家族の日々を、これからもこの大きな家がゆっくりと包んでいく。