STYLE OF LIFE

大好きをあつめた住まいで、
一度きりのいまを大切に暮らす。

のどかな田園風景の中に佇む須藤邸。和風モダンな外観が一際目をひく。「家族や友達とワイワイ過ごすのが好き。人がたくさん集まる家にしたかった」と話すのはご主人。

三代に渡って営む鉄工所の工場の跡地を利用して新築した。バーカウンターを擁したLDKなど、理想を集めた空間の使い勝手は色々だ。平日は男の子二人の子育てに奮闘する毎日だが、週末になればご主人の友人を呼んで奥様の手料理を味わったり、バーベキューパーティを楽しんだりする。

ご主人のこだわりを散りばめたのが玄関から直接つながる「離れ」のような和室。床柱に石造りの壁、黒竹をあしらった天井など上質な空間には、鉄工所を経営する哲也さんの手による金属装飾が存在感を放つ。「手作りしたものがあると家により愛着が生まれますね」

「祭りの時など親戚や友人を呼んでもてなすのが昔からの憧れでした。子供が成長して、新しい家族が増えたらここで食事をしたいですね」

妻様は自宅の一室を利用してエステサロンを開く。東京から射水市に移住した奥様。当初は知り合いの少ない土地で不安だったというが、仕事を始めてつながりが生まれ、子育てを通して友人もできた。

「気心の知れたお客様とお話しするのがとても楽しいんです」。オーセンティックな雰囲気の玄関が、客をゆったりと迎え入れる。サロンの部屋は主寝室として用意していたもの。落ち着いたダークブラウンの床はお店のコンセプトにぴったりだ。

平日はご主人と子どもたちを送り出し、そこから奥様の時間。「子どもたちに手がかかるので自宅で仕事ができるのはありがたい。来客の時間まで家事をしたり、子どもの様子を見たりと融通が利くのがいいですね」。職住一体、プライベートとオフィシャルな時間と空間が心地よく同居しているのもこの家の魅力だ。

暮らしの舞台の中心はLDKだ。「昔から食べることが大好き。共働きなので手の込んだものはなかなか作れないけど、いかに時短で栄養のバランスよく美味しく作るかを心がけています」と奥様。キッチンとテーブルは同じ高さで配膳も片付けもしやすく、家事を軽減。二人の息子さんもキッチンに立ち、親子でデザート作りを楽しむ。学校から帰って来た二人が宿題をするのもLDKだ。梨乃さんの気配を感じながら、落ち着いて取り組むという。子どもが寝た後、夫婦二人でお酒を飲みながら一日あったことをゆっくり話すのも何にもかえがたいひと時だ。

「いつか子供達は大きくなる。だから今を大切にしたい」。仕事と子育てに忙しい日々でも夫妻が大切にしているのは家族の時間だ。座敷で転がってテレビを見たり、カードゲームをしたり、休日にはみんなで奥様の手料理を食べたり。そんな何気ない時間が家族のたしかな歴史を作っていく。「子供の頃は家族全員が揃ってからご飯を食べるのがルールでした。そのおかげで親兄弟今も仲良くて何でも話します。そんな風に家族の繋がりをこの家でもっと強くしていけたら幸せですね」