WORKS

絵のための部屋を揃えたアトリエのある家

新築 富山市

アトリエのある家

絵を描く人であれば誰しも自分だけのアトリエが有ったらなと夢に見るもの。
そんな長年の夢を叶えるお手伝いをさせて頂きました。
平屋に見える外観ですが実は少しだけが2階が有ります。
2階の屋根を奥まらせる事で平屋に見えるように工夫しています。
平面的な2Dではなく、立体的な3Dで建物を考えることで見え方を工夫しています。
建物をデザインする際には、実は目に見えない様な細かな部分までデザインしていたりします。アトリエの場合、キャンパス(絵)の出し入れや搬入、搬出が大きな課題でした。トラックからの出し入れを安全かつ雨に濡れずにスムーズに行えるように、建物で工夫しています。完成した建物だけ見ると解らない部分を考え使いやすく暮らしやすい家を考え、その上で見た目を美しく作るのがデザイナーの仕事です。
夜の外観。
照明をデザインすることで家の印象がガラリと変わります。
そこにある明かりにホッとして、そこに向かって歩きたくなる玄関のデザインです。
アトリエにとって必要不可欠な収蔵計画。出し入れしやすい動線と紫外線から守る工夫などをしています。
ナナメに立てられている棒はお客様との打ち合わせでみんなでアイデアを出し合って奥様がひらめいた斜めに絵を仕切る丸棒。邪魔にならずに倒れ留めになる素晴らしいアイデアです。
ご家族4人の作品が並べられたギャラリースペース。
収納も設け、季節や気分に合わせて入れ替えれるようにしています。
人の手で描かれたものっていうのは本当に不思議な魅力が有ります。
絵を描いているとアイデアに行き詰まる瞬間が必ずあります。そんな時に絵を客観的に俯瞰して見られるように、2階から見渡せるロフトを設けました。ちょっと休憩しながら自分の絵を眺める、そんな場所です。
絵を描く場所は天井を高く、そして広く。
奥に繋がるのは小上がりスペース。ご飯を食べたり、招いたお客様と絵を眺めながら談笑したり、疲れた時には横になってみたり。
水回り部分は左手壁側に隠しています。
描かれる絵のイメージに合わせて選んだ照明。
建物の主役は絵であり人なので主張しすぎないものを選んでいます。
インテリアもなるべく控えめに色を少なくトーンも抑えて。
主役である絵に色が有るので、建物はなるべく脇役に徹しています。
お客様の作品。一つ一つが丁寧に作られ、鮮やかな色が可愛くもあり美しくもあり、見ていてホッとできるそんな作品です。
建物をデザインしたり建築していると、それを自分達の作品だと思ってしまう場合が有るのですが、今回のアトリエを作らせて頂いて改めて建物は作品ではなく、それを置いたり飾ったりする箱。あくまでも主役は絵であり人であると思いました。
これから先このアトリエで素晴らしい作品が次々と生まれていくと思うと羨ましくもあり、嬉しくもあり、この絵の様にこんなにも優しく温もりのある絵を作り出すお手伝いが出来たことがとても嬉しいです。

施工例

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